「エブリイワゴンでキャンピングカーを考えているけど、新車で買えるの?」「タジマキャンパーがもう作ってないって本当?」——そんな疑問をお持ちの方、正確な情報はあまりに少ないのが現実です。
まず結論から言います。2026年8月現在、新型となる7型エブリイワゴンをベースにした新車キャンピングカーは、一部の主要ビルダーで新規受注を終了しています。具体的には、軽キャンパーの老舗であるタジマキャンパーが、7型ベースの新車製作を終了。現在は6型以前の車両持ち込み架装のみの受付という状況です(タジマキャンパー公式サイト、2026年8月確認)。
では「エブリイワゴンキャンピングカー」はもう手に入らないのか? そんなことはありません。中古の完成車を探す、ベース車両を持ち込んでカスタムしてもらう、あるいは自分でDIYする——選択肢はいくつもあります。この記事では、最新の受注状況を踏まえた上で、予算と手間に応じた3つの現実的なルートを、実際の価格データとユーザーのリアルな声を交えながら徹底比較していきます。
まずは現状を整理しよう。2026年夏のエブリイワゴンキャンピングカー事情
エブリイワゴン(DA17W型)は、スズキの軽乗用ワゴンとして長年人気を集めてきました。その広い室内とシートアレンジの柔軟性から、キャンピングカーのベース車両としても根強い支持があります。しかし、車両のモデルチェンジに伴い、キャンピングカービルダーの対応にも変化が生じています。
先ほど触れたタジマキャンパーは、同社の人気モデル「E340W」をエブリイワゴンベースで展開していました。価格は333万円〜(タジマキャンパー公式サイトより)で、サブバッテリーや専用ベッド、キーレス電源システムなどを標準装備した本格的な軽キャンパーです。しかし、このE340Wは現行の7型エブリイワゴンでは新規受注を終了しています。公式サイトでも「6型までの車両持ち込み架装」に切り替わっていることが確認できます。
一方で、すべてのビルダーが同じ対応をしているわけではありません。カスタムセレクトの「ロードセレクトコンパクト」のように、オプションの上段ベッドを追加すれば最大4名就寝を謳うモデルも存在しますし、ナッツRVの「スピナ」や岡モータースの「ミニチュアクルーズ」など、独自のレイアウトを持つ軽キャンパーも依然としてラインアップにあります。ただし、新車ベースでの架装が可能かどうかは各社に直接確認が必要な時期に来ています。
エブリイワゴンで軽キャンパーを手に入れる3つのルートとリアルなコスト
それでは、具体的にどのような方法でエブリイワゴンキャンピングカーを手に入れられるのか。代表的な3つのルートを、実際の価格データとともに見ていきましょう。
ルート1:既存の完成車(中古)を購入する
もっとも手間がかからないのは、すでにキャンピングカー化されたエブリイワゴンを中古で探す方法です。タジマE340Wをはじめ、各ビルダーの完成車が中古車市場に出回っています。
メリットは、すぐに使える状態で手に入ること。すでにサブバッテリーや電源システム、ベッド、収納などが完備されており、購入後すぐに車中泊を楽しめます。また、ビルダーの施工保証が残っている個体もあり、信頼性の面でも安心感があります。
デメリットは、価格が依然として高めであることと、走行距離が多めの個体が多いこと。ユーザーからの声でも「車中泊仕様の中古車は走行距離が多くて不安」という意見が複数見られました(中古車販売サイトの評価コメントより、2026年8月確認)。また、希望するレイアウトや装備の個体に出会えるとは限らない点も押さえておくべきでしょう。
ルート2:ベース車両を持ち込んで専門ショップで架装する
中古のエブリイワゴンを購入し、キャンピングカー専門のカスタムショップに架装を依頼する方法です。こちらはタジマキャンパーのように、6型までの車両持ち込み架装を受け付けているビルダーを活用するケースが該当します。
メリットは、自分好みのレイアウトや装備をオーダーできること。ベッドの位置や収納の数、電源の容量など、細かな要望を反映しやすいのが特徴です。また、中古のベース車両を選ぶことで、車両代を抑えられる可能性があります。
デメリットは、施工費用がかさむことと、納期が長くなること。市販のベッドキットを使えばコストを抑えることも可能です。たとえばSocardo(ソカード)が販売するエブリイワゴン用のベッドキット「スタンダードEX」は、価格96,600円〜(同社Webサイトより、2026年8月確認)。このキットは5段階の高さ調整が可能で、12Vクーラー「CUBE AIR」用のキャビネットと連携できる設計になっています。ただし、電装システムや断熱工事を含めると、トータルで30万円〜50万円程度の架装費を見込んでおいた方が現実的でしょう。
ルート3:完全DIYで自作する
もっともコストを抑えられるのが、自分で内装をDIYする方法です。エブリイワゴンは、その四角い室内形状ゆえにDIYとの相性が良く、多くのユーザーが独自の車中泊仕様に改造しています。
メリットは、何と言っても圧倒的な低コスト。実際のDIY事例では、ベッド製作費が約4万円(イレクターパイプ+コンパネ+マット)、ポータブルバッテリーが約6万円、ソーラーパネルが約2.3万円という実績があります(車中泊メディアDRIMOの事例より、2019年時点の価格帯)。最近ではDJI Power 1000のような高出力ポータブル電源も登場しており、サブバッテリーを搭載せずとも快適な電源環境を整えられる選択肢が増えています。
デメリットは、快適性の自己責任になる点。特に断熱処理や結露対策は専門知識が必要で、ユーザーからも「冬は寒さが厳しく、FFヒーターがないと厳しい」という声が複数上がっていました(DIYブログのコメント欄より、2026年8月確認)。また、就寝時に荷物をすべて外に出さなければならない「ベッド展開の手間」も、DIYレイアウトにありがちな課題です。
エブリイワゴンキャンピングカー導入コストを徹底比較
それでは、3つのルートをコスト面で比較してみましょう。以下の表は、ベース車両代を含めた大まかな費用感と、各ルートの特徴をまとめたものです。
| アプローチ | ベース車両目安(中古) | 架装・カスタム費用目安 | トータルコスト目安 | 主なメリット | 主なデメリット |
|---|---|---|---|---|---|
| 既製品完成車(中古)購入 | 車両込み | — | 200万円〜350万円程度 | 即日使用可能。ビルダー施工の信頼性 | 価格が高い。希望仕様の個体が少ない |
| 専門ショップへの架装依頼 | 約100万円〜(2015年式・6型など) | 約30万円〜(キット+電装工事) | 約130万円〜 | 好みに合わせたカスタムが可能 | 納期がかかる。施工店の技量に依存 |
| 完全DIY | 約80万円〜(2013〜2015年式) | 約10万円〜(ベッド材+ポータブル電源など) | 約90万円〜 | 圧倒的な低コスト | 快適性は自己責任。断熱や結露対策が難しい |
※各数値は公開されている情報を基にした目安です。ベース車両の価格は走行距離や年式、装備によって大きく変動します。
この表を見てもらえばわかる通り、ルートによって費用に100万円以上の差が生じるのが現実です。予算が限られているならDIY、時間と手間をかけずに確実に仕上げたいなら中古完成車というように、優先順位に応じて選ぶべきルートは変わってきます。
ユーザーのリアルな声から見えてくる「エブリイワゴンキャンピングカー」の実態
WEB上の口コミやレビューを集めてみると、エブリイワゴンのキャンピングカー化に対する評価は、思った以上に「実用的な視点」が目立ちました。
良い評価の傾向としては、「ワゴンベースは内装が高級で乗り心地が良い」「セカンドシートのリクライニングが深くて快適」といった、乗用車としての質感の高さを評価する声が複数見られました。また、「全高が低いので立体駐車場に入りやすい」という都市部での使いやすさを指摘する意見もあり、軽キャンパーならではのメリットがうかがえます。
一方で不満やつまずきの声としては、先述の走行距離の問題に加え、「ベッドを展開するたびに荷物を全て外に出さなければならず、雨の日は最悪」といったレイアウトの手間を指摘する声が散見されました。これは既製品でもDIYでも共通する論点で、就寝時の準備と撤収の手間をいかに減らすかが、快適性の大きなカギになることを示しています。
また、DIY経験者の間では「見た目のカスタムより、断熱処理と電源管理が快適性を左右する」という指摘が特に目立ちました。ポータブル電源+走行充電というサブバッテリー以外の選択肢についても、「サブバッテリー搭載より手軽で、コストも抑えられる」と評価する声が複数見られています。
乗車定員と就寝定員のギャップに注意。あなたに合ったレイアウトはどれ?
エブリイワゴンキャンピングカーを検討する際に、意外と見落とされがちなのが「乗車定員」と「就寝定員」の違いです。
カタログスペック上、エブリイワゴンは4人乗車が可能です。しかし、実際に就寝できる人数はモデルによって大きく異なります。たとえばタジマE340Wでは4人乗車を維持しつつ、就寝は大人2名を想定した設計(187cm×117cmのメインベッド)になっています。一方、カスタムセレクトのロードセレクトコンパクトはオプションの上段ベッドを追加することで最大4名就寝を謳っています。つまり、「乗れる人数」と「寝られる人数」は別物であり、家族や友人との利用を想定するなら、この点は必ず事前に確認しておくべきポイントです。
ちなみに、12Vクーラーについては、2025年12月の受注分から「CUBE AIR」が消音モデルに仕様変更されているという情報もあります(カスタムショップSocardoのWebサイトより、2026年8月確認)。車内で使用することを考えると、静音性は快適性に直結する重要な要素です。中古車を購入する際やDIYで導入する際には、このあたりの最新仕様もチェックしておくと良いでしょう。
エブリイワゴンキャンピングカー、あなたに最適な選択はこれだ
ここまで見てきたように、エブリイワゴンキャンピングカーを取り巻く状況は、2026年夏の時点で大きく変わりつつあります。新車ベースの架装が難しくなった今だからこそ、中古完成車・持ち込み架装・DIYという3つのルートを、自分のライフスタイルや予算に合わせて冷静に比較する必要があります。
もしあなたが「すぐにでもキャンピングカーを手に入れたい」「保証や施工の安心感を重視する」なら、中古の完成車を探すのが現実的でしょう。タジマE340Wのような人気モデルは中古市場でも高値で取引されていますが、その分、製品としての完成度の高さは折り紙付きです。
もし「予算は抑えたいけど、プロの施工でしっかり仕上げたい」なら、6型エブリイワゴンの中古車をベースに、タジマキャンパーなどのビルダーに持ち込み架装を依頼するルートが有力です。ベッドキットと電装工事で30万円台から始められる可能性もあります。
そして、もし「とにかくコストを抑えたい」「自分で手を加えるのが楽しい」というDIY志向の方には、ベッドキットとポータブル電源を組み合わせたセルフビルドが最適でしょう。DJI Power 1000のような大容量ポータブル電源を活用すれば、サブバッテリーなしでも十分な電源環境を整えられます。
どのルートを選ぶにしても、「断熱」と「電源管理」が快適性のキモになることは、多くのユーザーが証言している通りです。そこを最初にしっかり計画することで、後悔のないエブリイワゴンキャンピングカーライフがきっと手に入るはずです。

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