キャンピングカーの車内でご飯を食べるとき、パソコン作業をするとき、くつろぐとき──どれもテーブルがあるかないかで快適さがガラッと変わりますよね。
でも、いざテーブルを選ぼうとすると、「市販品を買うべきか」「DIYで作ったほうが安いのか」「どっちが長く使えるのか」で迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、実際に市販品を購入する場合とDIYで作る場合を、初期費用だけでなくランニングコストやメンテナンスの手間、耐久性のリアルなリスクまで徹底比較。キャンピングカーテーブルで後悔しないための判断基準を、具体的な数字とともにまとめました。
市販のキャンピングカーテーブルとDIY、どっちが得なのか?
まず結論から言います。長く快適に使い続けたいなら市販品、とことんこだわりたい&予算を最優先するならDIYがおすすめです。ただし、DIYには“落とし穴”もあります。
この記事では、「収納性」「安定感」「耐久性」「コスト」の4つの視点で、実際にキャンピングカーを使っている人たちのリアルな声をもとに比較していきます。
2026年8月時点で、キャンピングカーテーブルに関する法改正や新製品の大きな発表は確認されていません。つまり、今ある選択肢の中で「長く使えるかどうか」を基準に選ぶことが、いちばん後悔しない方法と言えます。
市販のキャンピングカーテーブル、3つのタイプとそれぞれの向き不向き
市販のキャンピングカーテーブルは、大きく分けて3つのタイプがあります。
1つ目は折りたたみ式。使わないときにコンパクトに収納できるのが最大の魅力です。ロゴスのハードマイテーブル-Nのように耐荷重10kg前後のモデルが多く、軽い食事やPC作業に適しています。
2つ目はハンドル掛け式。運転席や助手席のハンドルに引っ掛けて使うタイプで、車内でちょっとした飲み物を置いたり、休憩時に軽食をとったりするのに便利です。キャプテンスタッグのステンレスソロテーブルなどが代表的です。
3つ目は座席固定式。シートレールや専用ブラケットを使って座席の間に固定するタイプで、走行中もそのままにできるモデルもあります。安定感が高く、重量のあるものも置けるのが特徴です。
どのタイプも一長一短で、「これが絶対に正解」というものはありません。大事なのは、自分の使い方に合っているかどうかです。
実は見落としがち!市販品の“長期使用”で起こる3つのトラブル
ここで、市販のテーブルを長く使っているユーザーの声を見てみましょう。複数のSNSやレビューサイトでは、「購入直後は満足だったけど、数年経ってから不満が出てきた」という声が少なくありません。
特に多いのが次の3つです。
- 走行中のガタつき:ネジの緩みやレールの摩耗によって、走行中に「カタカタ」という音が発生するケース。
- ネジや金具のサビ:車内の温度変化や湿気の影響で、特に海沿いや寒冷地で使い続けるとサビが進行するという報告。
- 天板の反りや変色:特に安価な合板を使用したモデルでは、直射日光や高温多湿の車内環境で天板が反ってくるリスクがあります。
これらのトラブルは、製品自体の品質というよりも、キャンピングカーという過酷な使用環境に起因するものがほとんどです。メーカー保証がある製品でも、経年劣化は保証対象外になるケースが多いので注意が必要です。
DIYでキャンピングカーテーブルを作るメリット・デメリット
一方で、DIYでテーブルを作るという選択肢もあります。実際に、2024年1月に公開されたDIY事例では、NV350キャラバンの純正テーブルを改造して、無垢材の天板に交換するという手法が紹介されています(出典:DRIMO、2024年1月)。材料費は約2,000円程度で、電動ドライバーがあれば約10分で取り付け可能だったそうです。
また、別の事例ではハイエースのベッド天板を流用した掘りごたつ式テーブルのDIYも報告されています(出典:DRIMO、2024年10月)。総費用は約5,000円で、脚の角度を15度にカットする加工が必要だったものの、自由度の高さが魅力だとされています。
DIYの最大のメリットは、自分の車の寸法にぴったり合わせられることと、既存のパーツを流用できることです。特に、純正テーブルの脚の部分だけを残して天板だけ交換する「パーツ流用DIY」は、低コストで大きな効果が得られる方法として注目されています。
ただし、DIYにはデメリットもあります。木材の反りや脚の固定強度の問題は、市販品以上にシビアに考える必要があります。特に無垢材は、乾燥や湿気で反りや割れが発生しやすいという性質を持っています。そのため、定期的なオイル塗布やコーティングといったメンテナンスが必須になる点は覚悟しておきましょう。
徹底比較!市販品とDIY、5年間のトータルコストと手間
ここからがこの記事の一番の山場です。市販品とDIYを、「初期費用」「工具代」「メンテナンスコスト」「設置時間」「耐久性リスク」の5項目で比較してみました。
| 比較項目 | 市販品(購入) | 既存パーツ流用DIY | フルスクラッチDIY |
|---|---|---|---|
| 初期費用(目安) | 3,000円〜40,000円以上 | 約2,000円(天板のみ) | 約5,000円(脚材・金具込み) |
| 必要な工具 | なし(開封するだけ) | 電動ドライバー(+ドリル) | 電動丸ノコ・サンダー・ドライバー |
| 製作・設置時間 | 0分(すぐ使用可) | 約10分 | 数時間〜半日(塗装乾燥含む) |
| カスタマイズ自由度 | 低い(既存サイズのみ) | 高い(好きな木材・サイズ) | 非常に高い(形状・高さ自由) |
| 長期耐久性の不確実性 | メーカー保証あり(要確認) | 木材の反りリスク(要メンテ) | 木材の反り・脚の固定強度リスク |
(出典:各ECサイトの価格相場およびDRIMO公開DIY事例を基に作成)
この表を見ると、初期費用だけならDIYが圧倒的に安いことがわかります。ただし、ここで注意したいのは「5年後」の話です。
市販品の場合、サンワダイレクトの車載テーブル200-CARTB001のように1万円前後の製品でも、メーカー保証がついているものがほとんどです。一方、DIYは材料費こそ安いものの、木材の反りやサビ対策のためのメンテナンス費用が別途かかる可能性があります。
仮に、DIYで作ったテーブルが3年で反ってしまい、再度材料を購入して作り直すとすれば、トータルコストは市販品と変わらない、あるいは上回るケースも十分ありえます。
掘りごたつ式テーブル、あのスタイルの知られざるデメリット
キャンピングカーのDIY記事でよく見かけるのが「掘りごたつ式」のテーブルです。足を伸ばせる快適さから、人気のあるスタイルではあります。
しかし、実際に掘りごたつ式を採用したユーザーからは、「脚の固定が思ったより不安定」「収納スペースを圧迫する」「走行中に脚をしまうのが面倒」という声も上がっています。
特に、脚の角度をカットする加工を自分で行う場合、わずかな角度のズレが安定性に直結します。DIYで掘りごたつ式を選ぶなら、脚の固定方法と走行中の収納方法まで含めて設計する必要があるでしょう。
結局、キャンピングカーテーブルはどう選べばいいのか
ここまでの比較を踏まえて、最終的な判断基準をまとめます。
市販品がおすすめな人
- とにかくすぐに使いたい
- 工具を使うのが面倒・自信がない
- 長期間のメンテナンスに手間をかけたくない
- 安定した品質を求める
DIYがおすすめな人
- 予算をできるだけ抑えたい
- 車の寸法にぴったり合わせたい
- 自分好みの素材やデザインにこだわりたい
- メンテナンスや修理も含めて「自分で管理する」のが楽しめる
また、どちらを選ぶにしても、キャンピングカーという特殊な環境で使う以上、長期的な視点で考えることが大切です。価格だけで判断せず、5年後も快適に使えているイメージができるかどうか──それが、後悔しない選択のカギになります。
スノーピークのエントリーIGTのような拡張性の高いシステムを選ぶのも一手ですし、ホープリテイラーの竹製ハンドルテーブルのように、見た目と実用性を両立した製品もあります。まずは、自分の車の広さや使い方をじっくり見直すところから始めてみてください。

コメント