「フォレスターで車中泊を始めたいけど、実際どうなんだろう?」そう思ってこの記事にたどり着いたあなたに、まず結論からお伝えします。
2025年4月に登場した新型フォレスター(SL型)は、純正の車中泊専用オプションを揃えれば驚くほど快適な寝空間が作れます。 ただし、いくつか絶対に知っておくべき「落とし穴」があります。この記事では、実際に新型で車中泊を試したユーザーの声や、純正オプションの具体的な価格・仕様をもとに、失敗しないためのリアルな情報を徹底的に解説していきます。
新型フォレスター(SL型)で車中泊はどこまで進化したのか
まず大前提として、2025年4月に発表・発売された新型フォレスター(SL型)は、それまでのSK型から約7年ぶりのフルモデルチェンジです。話題のストロングハイブリッド「S:HEV」の追加だけでなく、なんとディーラーオプションで車中泊に特化したアクセサリー群が新たに設定されました。
この純正オプション群の存在が、これまでの「自分でどうにかする」スタイルから「メーカーが用意してくれた環境を活かす」スタイルに変わる大きなポイントです。ただ、実際に使ってみると、カタログだけでは伝わらないメリット・デメリットがあるのも事実。ここからは、実際のユーザー投稿やカタログ値をもとに、新型ならではの実力を掘り下げていきます。
まず知っておきたい!新型の荷室サイズと基本スペック
車中泊で一番気になるのは「果たしてフラットに寝られるのか」という点ですよね。新型フォレスターの後席をすべて倒した際の荷室長は、カタログ値で約1,796mm(CAMP HACK、2025年8月時点の情報より)。この数字だけ見ると、身長180cm前後の方でもギリギリ寝られそうな長さです。
ただし、ここで注意が必要です。後席を倒しただけでは「完全なフルフラット」にはなりません。座面と荷室床の間にどうしても段差が生じます。この点については、複数のユーザーが「ほぼフラットという表現は誤解を生む」と指摘しており、実際には何らかの段差解消策が必須です。メーカーも「完全フラット」とは謳っておらず、あくまで「ほぼフラット」という表現にとどめている点を理解しておきましょう。
新型フォレスターの車中泊を3つのスタイルで徹底比較
それでは、実際に新型フォレスターで車中泊をする方法を、「純正オプションで完結」「市販品でコスト重視」「DIYでカスタム」の3パターンで比較してみます。この比較は、モーターマガジン(2026年4月)やユーザーブログ(みんカラ、2025年11月)の情報を基に作成しました。
| 項目 | ① 純正オプションで完結 | ② 市販品でコスト重視 | ③ DIYでカスタム |
|---|---|---|---|
| 主な構成 | リアシートバックエクステンション + 専用マット + 純正シェード | 汎用エアマット + 市販の遮光カーテン + 収納ボックスで段差解消 | スノコやベニヤ板で自作のフラットボード + 断熱材 |
| 実質的なフラット長 | 最大約1,950mm(エクステンション使用時) | 約1,700〜1,800mm(車種と設定による) | 設計次第で2,000mm以上も可能 |
| 段差解消の精度 | ◎(専用設計でぴったり) | △(マットの厚みで吸収) | ○(計測次第で高精度) |
| コスト目安(新品) | 約10万円前後(マット、エクステンション、シェード) | 約2〜5万円 | 数千円〜1万円(材料費のみ) |
| 収納性・利便性 | ◎(専用設計でコンパクト収納可能) | ○(空気を抜けばコンパクト) | △(場所を取ることが多い) |
この表を見ると、「やっぱり純正オプションが一番ラクそう」と思うかもしれません。確かにその通りです。しかし、純正オプションには価格以外にもいくつか知っておくべき制約があります。次からは、そのリアルな実情を、実際のユーザーの声を交えながら見ていきましょう。
ここが知りたい!純正車中泊オプションのリアルな評判と落とし穴
新型フォレスターの車中泊オプションで特に話題なのが、リアシートバックエクステンションと専用マット、そしてウィンドウシェード(8枚セット) です。これらを一通り揃えると、おおよそ10万円前後の出費になります(モーターマガジン、2026年4月の試乗車装着例より)。
実際にこれらのオプションを導入したユーザーからは、以下のようなポジティブな声が複数寄せられています。
- 専用設計だからこそのピッタリ感で、自宅のベッドと変わらない寝心地が得られる
- ウィンドウシェードの遮光性が非常に高く、車内が完全なプライベート空間になる
- 全てを純正で揃えれば、設営の手間が最小限で済む
しかし、同時にいくつかのネガティブな声や想定外の制約も浮き彫りになっています。
落とし穴① リアシートバックエクステンションの「10kg」という壁
最も注意すべきポイントが、このリアシートバックエクステンションの耐荷重は10kgだという点です(みんカラのユーザーブログ、2025年11月の情報より)。これはどういうことかというと、エクステンション自体に体重をかける構造ではない、ということ。
実際の車中泊では、このエクステンション部分に枕や足元を載せることになりますが、体重が集中しないようにマットレスで荷重を分散させるなどの工夫が必須です。「耐荷重10kg」という数字を見て「思っていたのと違う」と驚くユーザーも少なくありません。この点は、純正オプションを選ぶ際に絶対に頭に入れておくべきポイントです。
落とし穴② 設営時に前席を大きく前に出さなければならない
もう一つの想定外が、エクステンションを展開する際の前席との干渉問題。エクステンションをしっかりとセットするためには、運転席・助手席をかなり前にスライドさせる必要があります。つまり、車中泊の設営のたびに、運転席の位置をリセットする手間が発生します。これは日常使いとの切り替えが頻繁にある場合、地味にストレスになるポイントです。
落とし穴③ S:HEVモデルはトノカバーが格納できない
そして、これは新型ならではの盲点ですが、ストロングハイブリッド(S:HEV)モデルを選んだ場合、ラゲッジアンダーボックスにトノカバーが格納できなくなるという制約があります(みんカラのユーザーブログ、2025年11月の情報より)。ハイブリッド用のバッテリー搭載スペースの関係で、従来通りには収まらないんですね。
つまり、S:HEVを選ぶと車中泊時にはトノカバーの置き場所に困ることになります。このあたりの細かい実用性の差は、カタログスペックだけではわからない部分です。
新型フォレスター車中泊で失敗しないための3つの鉄則
ここまでの情報を踏まえて、新型フォレスターで快適な車中泊を実現するための鉄則をまとめます。
鉄則① 段差は必ず「解消する」ものとして計画する
繰り返しになりますが、後席を倒しただけの状態ではフラットとは言えません。純正オプションのマットやエクステンションを活用するか、あるいはモンベルのULコンフォート エアパッドのような厚手のエアマットで段差を吸収するなど、何らかの対策は絶対条件です。この点を軽く見て出かけると、翌朝の首や腰の痛みという現実的なツケが回ってきます。
鉄則② 予算と手間に合わせて「自分に合ったスタイル」を選ぶ
純正オプションは確かに便利ですが、10万円という出費と、耐荷重10kgという制約を受け入れる必要があります。一方、アイリスオーヤマのワイドストッカーのような収納ボックスを活用して段差を解消し、市販の汎用マットで済ませる方法でも、工夫次第でかなり快適な空間は作れます。
コストを最優先するならDIYで数千円、利便性を最優先するなら純正オプション、というように、自分が何を重視するのかを明確にしてから購入や製作に取り掛かりましょう。
鉄則③ S:HEVかガソリンかで「収納計画」が変わる
もしS:HEVモデルの購入を検討しているなら、トノカバーの収納問題は地味に大きな課題です。車中泊時に取り外したトノカバーをどこに置くのか、事前にシュミレーションしておく必要があります。この点は、購入前にディーラーで実車を確認することを強くおすすめします。
まとめ:新型フォレスターの車中泊は「知っておくこと」で格段に快適になる
新型フォレスター(SL型)は、純正でここまで車中泊を意識したオプションが揃ったという点で、歴代モデルの中でも特に「車中泊に適したSUV」と言えるでしょう。しかし、その便利さの裏側には、リアシートバックエクステンションの耐荷重や設営の手間、S:HEV特有の収納制約といった、カタログだけでは伝わらない現実が隠れています。
今回ご紹介した3つのスタイル比較やリアルなユーザー評価を参考に、自分のスタイルや予算に合わせて最適な方法を選んでいただければと思います。
また、今回の検証で使用したリアシートバックエクステンションや専用マット、純正ウィンドウシェード(8枚セット) といったアイテムは、ディーラーで実際に展示車に装着してもらい、設営のしやすさや寝心地を体感してみるのが一番確実です。
新型フォレスターは、正しい知識と準備さえ整えれば、文句なしに快適な車中泊パートナーになってくれるはずです。さあ、あとはあなたの冒険の計画を立てるだけです。素晴らしい車中泊ライフを!

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