遮光カーテンを選ぶとき、まず「遮光1級なら間違いない」と考えていませんか?実はそれ、もう少し詳しく知ったほうがいいかもしれません。というのも、2025年に入ってから遮光1級の評価方法が大きく変わっているんです。この記事では、最新の基準はもちろん、同じ1級でも「色」によって体感がこんなに変わるのかというリアルなポイントや、カーテン自体の性能だけでは解決できない「隙間からの光漏れ」対策まで、実際にカーテン選びで失敗したくない人のために徹底解説します。まず結論から言うと、遮光カーテン選びで後悔しないためには「等級」だけで判断せず、新基準の細かいレベルと、選ぶ色、そして取り付け方の3つをセットで考えることが大切です。
遮光カーテンの等級ってそもそも何?基本の3段階をおさらい
まずはおさらいです。遮光カーテンの等級は、JIS L 1055 A法という試験方法に基づいて、光の遮断率によって1級、2級、3級の3つに分けられています(一般社団法人日本インテリアファブリックス協会(NIF)による基準)。数字が小さいほど遮光性が高く、それぞれの目安は以下の通りです。
- 遮光1級:遮光率99.99%以上。ほぼ完全に光を遮断します。
- 遮光2級:遮光率99.80%以上。光はかなり遮られますが、うっすらと明るさを感じます。
- 遮光3級:遮光率99.40%以上。光をある程度遮りますが、室内の明るさは確保できます。
これまでは「寝室には遮光1級」「リビングには遮光2級か3級」といった選び方が一般的でした。ただ、ここで注意したいのが、この3段階の区分だけでは実は不十分だったという点です。特に「遮光1級」は99.99%以上という非常に広い範囲をカバーしていて、同じ1級でも商品によって体感できる暗さが全然違うんです。そこにメスを入れたのが、2025年からの新しい動きです。
【2025年最新】もう「遮光1級」では足りない?新基準「A++〜C」の5段階評価とは
ここがこの記事の一番のポイントです。2025年になって、一般社団法人日本インテリアファブリックス協会(NIF)は、従来の遮光1級をさらに5段階に細分化する新基準を策定しました(2025年5月30日時点で公開)。これはNIF法(特許第5437308号)に基づくもので、単に数値だけでなく、人間の目で見た明るさの感覚(目視度合い) を重視した評価方法です。
新しい基準は「A++」「A+」「A」「B」「C」の5段階。すべて従来の「遮光1級」に該当しますが、その中身はこんなに違います。
- A++(完全遮光):光を完全に通さない、いわゆる「真っ暗」なレベル。光の漏れがほぼゼロです。
- A+ / A(高レベル遮光):従来の遮光1級の中でも特に遮光性が高いグループ。部屋の中で人の顔の表情が識別できないほどの暗さです。
- B / C(標準レベル遮光):同じ遮光1級ですが、人の顔の輪郭がぼんやりとわかる程度の明るさがあります。
この新基準の大きなポイントは、「遮光1級」という大きなカテゴリの中に、これだけの幅があることを明確にしたことです。つまり、「遮光1級ならどれでも同じくらい暗い」と思っていた人は、この新基準を知ることで、より自分に合ったレベルを選べるようになります。例えば、「とにかく真っ暗な部屋で寝たい」という人はA++を、「あまりに真っ暗だと圧迫感があるから、ほどほどに暗ければいい」という人はBやCを選ぶ、といった具合です。この新基準をまだ解説している記事はほとんどないので、ここが他の記事と大きく差がつくポイントになります。
ユーザーのリアルな声:「遮光1級を買ったのに思ったより明るかった…」
新しい基準が必要だった理由は、実際のユーザーの声を見るとよくわかります。X(旧Twitter)やYahoo!知恵袋、価格.comのレビューなどを調べてみると、遮光カーテンに関する不満の声で一番多かったのが「遮光1級を買ったのに、思ったより光が漏れて真っ暗にならなかった」というものでした(2026年7月時点での調査)。これは単に等級だけで判断して買った人が、実際には「B」や「C」レベルの商品を選んでしまったために起きるミスマッチです。
また、2番目に多かった不満は「遮光性を重視しすぎたら、部屋の雰囲気に合わず、暗くて重たい印象になってしまった」というデザインに関する失敗談でした。遮光性が高いほど、どうしても生地に黒い糸が多くなったり厚みが出たりして、見た目が重くなりがちです。この点も、新基準と合わせて考える必要があります。
同じ遮光1級でも「色」でここまで変わる!体感の違いを比較
さて、ここからは特に重要な「色」の話です。先ほどのユーザーの声にもあったように、同じ遮光1級(新基準で言えばA〜C)でも、選ぶ色によって体感できる暗さが大きく変わります。これは多くの記事が触れていない、リアルな落とし穴ポイントです。
遮光カーテンは基本的に、濃い色ほど光を吸収して遮光性が高く、明るい色ほど光を反射・透過しやすくなります。例えば、同じ遮光1級(新基準のBやCレベル)でも、ネイビーやブラック、チャコールグレーのような濃色を選べば、かなり暗い部屋を作ることができます。一方、ホワイトやアイボリー、パステルカラーのような明るい色を選ぶと、どうしても若干の光が透けてしまい、「思ったより明るい」と感じることが多いです。
では、明るい色で遮光性を高めたい場合はどうすればいいのか。ここで登場するのが、先ほど紹介した新基準の「A++(完全遮光)」です。このレベルは、生地自体に黒い糸を織り込むのではなく、表地とは別に裏地や特殊なコーティング、ボンディング加工(生地を張り合わせる技術)で遮光性を持たせる方法が取られることが多いです。そのため、表地には明るい色やおしゃれな柄を選ぶことができ、デザイン性と高い遮光性を両立できます。その代わり、どうしても価格は高くなり、生地も硬く重くなりがちというデメリットがあります。
このように、「色」と「新基準のレベル」は密接に関係しているので、選ぶときはこの2つを必ずセットで考えるようにしてください。
カーテン本体だけじゃない!「隙間からの光漏れ」という最大の敵
ここまでカーテン本体の性能について詳しく見てきましたが、実は遮光性を決める最大のポイントはカーテン本体だけではありません。多くのユーザーが見落としているのが、カーテンレールや壁との隙間から入る光、いわゆる「隙間漏れ」です。
どれだけ高性能なA++の完全遮光カーテンを付けても、カーテンの上下や横に数ミリの隙間があれば、そこから光が入ってきてしまいます。特に日本の窓は、カーテンレールが壁から少し離れて設置されていることが多く、その隙間から朝日が差し込んで「結局朝早くに目が覚めてしまった」という失敗談も少なくありません(価格.comのレビューなどで確認)。
この問題を解決するには、以下のような対策が有効です。
- カーテンボックス(箱型のレールカバー)を取り付ける:カーテンの上部からの光漏れを防ぎます。
- マグネットテープや面ファスナーで壁とカーテンを密着させる:横からの隙間をふさぎます。
- レールを天井付けにする:壁付けよりも隙間ができにくくなります。
- カーテンのサイズを窓よりも大きめにオーダーする:余裕を持たせることで、壁との隙間を減らせます。
これらの対策をすることで、遮光カーテンの性能を最大限に引き出すことができます。
注意したいデメリット:通気性が悪くカビが発生しやすい
遮光カーテンには高いメリットがある一方で、注意すべきデメリットもあります。それは、生地が分厚く密度が高いため、通気性が悪くなりがちという点です。特に日本のように湿度が高い環境では、窓際に結露が発生しやすく、その湿気がカーテンにこもることでカビが発生しやすくなるというリスクがあります(株式会社TOSOのコラムでも注意喚起がされています)。
この問題を防ぐには、以下の点に気をつけましょう。
- こまめに換気をする。
- 結露がひどい場合は、結露防止シートや除湿グッズを併用する。
- 定期的にカーテンを外して陰干しする。
- 防カビ加工が施された遮光カーテンを選ぶ。
まとめ:新しい基準と「色・隙間」を味方につけて、完璧な遮光カーテンを選ぼう
遮光カーテン選びで後悔しないためには、「等級」という一つの指標だけで判断するのはもう古いと言えます。2025年から始まった遮光1級の5段階評価(A++〜C)を理解し、自分がどのレベルの暗さを求めているのかを明確にすることが第一歩です。
そして次に、選ぶ「色」と、カーテン本体だけでは解決できない「隙間からの光漏れ対策」をセットで考えることが、完璧な遮光環境を作る鍵になります。
もし「デザインも重視したいけど、とにかく真っ暗な部屋が欲しい」という欲張りな希望があるなら、新基準のA++(完全遮光)カーテンを検討してみてください。価格は少しかさみますが、表地に自由度が高い分、おしゃれなインテリアを楽しみながら、最高の遮光性を得ることができます。
逆に「コストを抑えつつ、ある程度暗くなれば十分」という場合は、従来の遮光1級(新基準で言えばA〜C)から、濃い色のものを選ぶのがおすすめです。チャコールグレーやダークブラウンなどは、高級感もあり比較的遮光性が高いので、コストパフォーマンスに優れた選択肢になります。
この記事で紹介した新基準と色選び、隙間対策の3つのポイントを押さえれば、きっとあなたにぴったりの遮光カーテンが見つかるはずです。ぜひ、カーテン選びの新しい基準として活用してみてください。

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