「フォレスターで車中泊をしたいけど、シートを倒したときの段差が気になる…」「中古の先代モデルと新型、どっちが快適なの?」——こうした疑問を持ってこの記事にたどり着いた方は少なくないはずです。
結論からお伝えします。フォレスターのリアシートには全世代で「段差」が存在しますが、その高さは世代によって異なり、解消方法も変わってきます。 具体的には、先代のSJ型(〜2020年)で約6cm、現行のSK型(2021年〜)で約7〜8cmという実測値が確認されています。つまり、世代によって適したマットの厚みや対策グッズが違うのです。
さらに、2025年現在販売されている新型ストロングハイブリッド(S:HEV)モデルは、エンジン停止中のエアコン使用という大きなメリットがある一方、電源マネジメントという新たな課題も生んでいます。この記事では、世代別の段差の実測値、純正オプション「リヤシートバックエクステンション」のデメリット、新型ハイブリッドならではの電源問題まで、実際に車中泊をしているユーザーの声や実測データを交えながら、他の記事にはない切り口で徹底解説します。
フォレスター車中泊の前に知っておきたい「世代別」の基本スペック
まずは大前提として、フォレスターのどの世代を対象に話を進めるのかを明確にしておきましょう。フォレスターは現在までに複数のモデルチェンジを経ていますが、車中泊でよく話題に上がるのは以下の2つの世代です。
- SJ型(2012年〜2020年):先代モデル。中古市場でも比較的安価に入手できるため、これから車中泊を始めたいという層に人気。
- SK型(2021年〜):現行モデル。2025年からはストロングハイブリッド(S:HEV)仕様が追加され、より進化したモデルとなっています。
多くの上位記事は「現行型(SK系)」のみに焦点を当てているか、あるいは世代を区別せずに漠然としたアドバイスをしているものがほとんどです。しかし、中古車でフォレスターを検討しているユーザーにとって、SJ型とSK型の「リアルな違い」を知ることは非常に重要です。
スバル公式サイト(2025年公開)によると、現行SK型の荷室高はサンルーフ非装着車で884mm、開口部最大幅は1,300mmという数値が公表されています(参照:https://www.subaru.jp/forester/utility/)。一方、SJ型の正確な荷室高は公式サイトでは確認できませんでしたが、実測ブログなどではSK型と大きな差はないという報告が複数見られました。
リアシート段差問題は「世代」でここまで違う
SJ型(先代)の段差は約6cm。比較的マシな方
先代SJ型フォレスターのリアシートを倒した際の段差は、実際に測定したユーザーのブログによると約6cmという数値が確認されています(出典:個人ブログ「あかりぱぱの徒然なるままに」2023年7月投稿)。この6cmという数字は、後述するSK型と比べるとややマシな部類に入ります。
とはいえ、6cmの段差があれば、そのまま寝ようものなら腰を痛めること間違いなし。少なくとも厚さ6cm以上のマットレスや、段差を埋めるための何らかの工夫が必須です。
SK型(現行)の段差は約7〜8cm。よりシビアになる
一方、現行SK型フォレスターの場合は、車中泊マットを検証しているサイトの実測値で約7〜8cmの段差があると報告されています(出典:Gorilla Camp Club、2022年10月)。SJ型よりも1〜2cm段差が大きいということは、それだけ解消のハードルが上がるということです。
実際にSK型で車中泊をしているユーザーからは、「純正のリヤシートバックエクステンションを使えばほぼフラットになる」というポジティブな声がある一方で、「エクステンションを付けても身長170cmを超えると足がはみ出す」「エクステンションを買うお金があるなら厚めのマットを買った方がコスパが良い」という現実的な意見も多数見受けられました。
「リヤシートバックエクステンション」の真実。デメリットも知っておこう
フォレスターの純正オプションとして知られる「リヤシートバックエクステンション」。これはリアシートを倒した際にできる段差を埋め、荷室をよりフラットに近づけるための純正アクセサリーです。確かにこれを使えば段差はほぼ解消され、快適な就寝スペースが得られます。
しかし、ここで一つ注意点があります。このエクステンション、収納時の場所を大きく取るというデメリットがあります。普段は荷室に置いておくことになるので、車中泊専用車ではなく日常使いもする方にとっては、荷室スペースを圧迫するのが気になるポイントです。また、装着した状態でシートを起こす際の手間も少なからず発生します。
そして何より、SK型とSJ型とではエクステンションの形状や適合が異なるため、中古でSJ型を購入したからといってSK型用のエクステンションが使えるわけではありません。もし中古でエクステンション付きの車両を探すなら、必ずその車両に適合した純正品が付属しているかどうかを確認する必要があります。
新型S:HEV(ストロングハイブリッド)のメリットと落とし穴
2025年モデルから導入されたストロングハイブリッド(S:HEV)仕様。この新型フォレスターは、エンジンを停止した状態でもエアコンが作動するという、車中泊ユーザーにとっては夢のような機能を備えています。
スバル公式サイト(https://www.subaru.jp/forester/)でも、新型モデルの燃費性能(WLTCモードで18.5〜19.1km/L)や価格帯(3,993,000円〜4,642,000円)が公表されており、ハイブリッド化による燃費向上は明らかです。
しかし、ここで油断してはいけません。エンジン停止中のエアコン使用は、バッテリー(駆動用バッテリー)の残量に大きく依存します。長時間エアコンを使い続ければ、当然バッテリーは消費され、最悪の場合エンジンがかからなくなるリスクもあります。S:HEVモデルで車中泊をする際は、「エアコンが使えるから」と安心して長時間使用するのではなく、こまめなエンジン始動や、外部電源の活用を検討する必要があるでしょう。
多くのユーザーが直面する「電源コードの引き込み口」問題
これは上位記事ではほとんど取り上げられていませんが、実際のユーザーからはかなり切実な声が上がっている論点です。キャンプ場などで外部電源(AC電源)を利用しようとしたとき、フォレスターには電源コードを車内に引き込むための専用の穴がありません。
Yahoo!知恵袋(2022年1月投稿)では、「フォレスターで電源付きキャンプ場に行くが、窓を開けずにコードをどうやって通せばいいのか」という質問が実際に投稿されており、回答では「窓を少し開けてコードを通すか、サービスホールを加工するしかない」という現実的なアドバイスが寄せられています。
つまり、外部電源を使いたい場合、何らかの形で窓を開けるか、あるいはDIYで穴を開ける加工をする必要があるということです。この点は車種固有の課題として、事前に認識しておかなければならないポイントです。
フォレスター車中泊で本当に役立ったアイテム(実ユーザーの声より)
ここでは、実際にフォレスター車中泊を経験したユーザーの声を集計し、どのようなアイテムが実際に役立っているのかを紹介します。
ポジティブな声の傾向
- 「純正のリヤシートバックエクステンションを使えば、段差がほぼ気にならなくなり、自宅のベッドと同じくらいの快適さで眠れる」
- 「スバルのAWD(全輪駆動)は悪路での安心感が段違い。車中泊のための深夜の移動でも安定感がすごい」
ネガティブな声・不満の傾向
- 「身長が170cmを超えると、後席を倒しただけでは足が伸ばせず、斜めに寝るか工夫が必要だった」
- 「ネットにある車中泊の情報はCX-8やステップワゴンなど他車種ばかりで、フォレスターに特化した情報が圧倒的に少ない」
- 「シートを倒しても段差があって、そのままでは全く眠れなかった」
これらの声からもわかる通り、フォレスター車中泊の最大のテーマはやはり「段差」と「スペースの制約」に収束します。そして、上位記事ではあまり語られない「電源の引き込み口」問題は、快適な車中泊を阻むリアルな障壁となっています。
世代別・車中泊適性比較表
ではここで、実際のデータに基づいて世代別の特徴を整理してみましょう。
| 評価項目 | SJ型(〜2020年) | SK型/S:HEV(2021年〜) | 出典・補足 |
|---|---|---|---|
| リアシート段差 | 約6cm | 約7〜8cm | SJ:個人ブログ実測(2023年)/SK:検証サイト実測(2022年) |
| 就寝スペースの広さ | 身長170cm台は足がはみ出すとの報告あり | エクステンション使用時は約1,950mmまで拡張可能 | 純正オプションの仕様より |
| エアコン快適性 | エンジン停止時は完全オフ(換気必須) | ストロングハイブリッド採用で停止時も作動可能だがバッテリー消費に注意 | SUBARU公式サイト参照 |
| 内蔵電源 | インパネ・コンソールボックス内に電源ソケット | 前後USB(Type-C/A)+カーゴルーム電源ソケットを標準装備 | 公式装備比較より |
| 外部電源の利用 | コードの引き込み口なし(窓開けか加工が必要) | コードの引き込み口なし(窓開けか加工が必要) | Yahoo!知恵袋のユーザーQ&Aより |
結論。フォレスター車中泊は「世代を知り」「段差対策を徹底する」ことが全て
フォレスターで快適な車中泊を実現するためには、まず自分の車がSJ型なのかSK型(S:HEVを含む)なのかを正確に把握し、その世代に合った段差対策を行うことが最も重要です。
SJ型の場合は約6cmの段差に対して厚みのあるマットレスや、ホームセンターで売られているメッシュパネルを利用したDIYの段差埋めが有効でしょう。一方、SK型の場合は7〜8cmの段差に対してより厚みのあるマット(例えばBearsRockの車中泊専用マットなど)や、純正のリヤシートバックエクステンションの導入を検討する価値があります。また、ONLY STYLEの車中泊マットもSK型での使用実績が複数確認されており、選択肢の一つとなるでしょう。
ただし、エクステンションは収納スペースを圧迫するというデメリットも忘れてはいけません。日常使いとの両立を考えるなら、使わないときは自宅保管するか、厚手のマットで段差を吸収する方が合理的な場合もあります。
さらに、新型S:HEVモデルを購入・検討中の方は、「エアコンが使える」というアドバンテージに甘えず、バッテリー残量を常に意識した運用を心がけてください。ポータブル電源の併用や、就寝前のエンジンチャージを習慣化するなど、電源マネジメントの計画が快適性を大きく左右します。
フォレスターは確かに車中泊に適したSUVの一台です。しかし、「何も考えずにシートを倒せば寝られる」というわけではありません。この記事で紹介した世代別の段差データや、電源に関する現実的な課題を事前に理解しておくことで、あなたの車中泊がより快適で、思い出に残るものになるはずです。

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