「レヴォーグで車中泊したいけど、本当に快適に寝られるの?」——この疑問に率直に答えると、「寝ることは十分できる。でも、車内で“座る”ことはほぼ諦めたほうがいい」です。
この結論は、スバルディーラーの実寸検証(2025年)や、身長190cmのユーザーから投稿された実体験(2024年)、そして複数の車中泊マットレビューを総合して導き出しました。本記事では、他のサイトがほとんど触れていない「室内高の壁」を中心に、レヴォーグ車中泊の現実と、それを乗り越えるための具体的なノウハウを、実際のユーザーの声やディーラーの検証結果をもとに徹底解説します。
レヴォーグ車中泊の基本:後席を倒せば“ほぼフラット”になる
まずは基本のおさらいです。レヴォーグ(VN型)のラゲッジスペースは、後席をすべて倒すとフラットに近い状態になります。荷室容量はVDA法で561L、さらに床下には深さのあるサブトランク(69L)も備わっています(SUBARU公式サイトより)。
このスペックだけ見ると「広々快適!」と思いがちですが、ここで一つ大きな落とし穴があります。それは室内高(荷室高)です。ラゲッジの床からルーフまでの高さは約70cm台。つまり、車内で「座る」ことは事実上不可能に近いというのが実態です。
レヴォーグで車中泊するユーザーのリアルな声
実際にレヴォーグで車中泊をしているユーザーからは、どんな声が上がっているのでしょうか。Q&Aサイトやレビューサイトを調査したところ、次のような傾向が見えてきました。
まずポジティブな声としては、「荷室の広さは十分。大人2人でも寝転べる」という意見が複数確認できました。また、身長190cmのユーザーからは「何度も車中泊している。足を伸ばすと足首から先ははみ出るが、苦ではない」という体験談も寄せられています(Yahoo!知恵袋 carview、2024年11月投稿)。
一方で、ネガティブな声の多くは「室内高の低さ」に集中しています。具体的には以下のような不満が複数見られました。
- 車内で座って着替えや読書をすることが難しい
- 車中泊マットの空気を抜く作業が狭い車内では非常にやりづらい
- 雨天時にマットを広げたり畳んだりするのが物理的に大変
- マットのマジックテープが内装に貼りついてしまい、傷める懸念がある
つまり、多くのユーザーが「寝ること」自体には満足しているものの、「車内での過ごし方」に大きな課題を感じていることがわかります。
室内高70cmの壁:実寸検証でわかった「座れない」現実
ここが本記事の最大の独自ポイントです。スバル中四国の岡山藤田店が2025年に実施した実寸検証では、身長170cm弱の被験者がレヴォーグの後席を倒して実際に寝てみたところ、足を伸ばして寝ることはできたと報告されています。
しかし、その一方で「座る姿勢はできない」とも明言されており、ディーラー側も「車中泊するにあたっては、『いかに快適に過ごすか』よりも『寝られればいい』という割り切りが必要」とコメントしています。
さらに興味深いのが、同じディーラーによるレイバック(レヴォーグ派生のSUV)との比較検証です。レイバックは最低地上高が200mmとレヴォーグ(145mm)より高く、アウトドア向けに「買い」とされることが多いですが、室内高に関しては「レイバックの方が座る姿勢が一番厳しい」という結果が出ています。後席着座位置の高さは、レイバックが約60cm半ばだったのに対し、アウトバックは約70cm、フォレスターは約70cm半ばだったとのこと。
つまり、「走破性」で選ぶならレイバック、「車内の居住性(特に座る姿勢)」で選ぶならレヴォーグという、意外な逆転現象が起きているのです。
身長別・快適性ガイド:何cmまでなら足を伸ばせる?
「自分は何cmまでなら足を伸ばして寝られるのか」——これは多くのユーザーが知りたいポイントです。先述の通り、身長190cmのユーザーでも「苦ではない」というレベルで寝られることが確認されています。また、身長170cm程度のユーザーであれば、十分に足を伸ばして寝ることができるでしょう(複数のQ&A回答より)。
ただし、ここで注意したいのは「寝られる」と「快適」はイコールではないということです。特に、車内で起き上がって着替えたり、本を読んだりする時間を想定しているなら、レヴォーグではかなりの制約を受けることを覚悟しなければなりません。
レヴォーグ車中泊を成功させる3つの実践的ノウハウ
ここからは、ディーラーブログやユーザーの声をもとに、実際にレヴォーグで快適に車中泊をするための具体的な工夫を紹介します。
1. 積載レイアウトを徹底的に計画する
スバル中四国の高知桟橋通店が2025年10月に公開したブログでは、レヴォーグ/レイバックへのキャンプギア積載事例が具体的に紹介されています。ソロキャンプ用の約30点を、運転席・助手席を確保した状態で積み切る手順が写真付きで解説されており、「何を・どこに・どう積むか」を事前にシミュレーションすることの重要性が強調されています。
特にレヴォーグはワゴン形状ゆえに荷室が縦長。サブトランク(69L)を有効活用し、頻繁に使うものほど手前に配置するという基本が何より大切です。
2. 車中泊マットは「収納のしやすさ」で選ぶ
ユーザーレビューからは、レヴォーグ用として販売されているワイドサイズのマットは横幅がラゲッジより大きいものの、折り曲げて対応できることがわかっています。しかし、最大のネックは収納時です。車内でマットの空気を抜く作業が非常に困難だという声が複数寄せられており、マット購入時には「車内で簡単に収納できるか」という視点も重要です。
3. 雨天時のセットアップを想定したギア選びを
車中泊マットのレビューには「雨天時のセットアップが大変」という指摘が複数見られました。狭い車内で濡れたマットを広げるのは至難の業です。対策として、撥水加工のマットを選ぶ、車外で広げるための簡易タープを用意するなどの工夫が考えられます。
レヴォーグとレイバック、車中泊に向いているのはどっち?
最後に、購入検討中の方のために、車中泊の観点からレヴォーグとレイバックを比較しておきます。
| 評価軸 | レヴォーグ(VN型) | レイバック |
|---|---|---|
| 就寝時の足元長さ | 身長190cmでも「苦ではない」 | レヴォーグとほぼ同等 |
| 車内で座る姿勢の可否 | 難しい(車内高約70cm台) | レヴォーグよりさらに厳しい |
| 最低地上高(悪路走破性) | 145mm | 200mm(レイバック有利) |
| 全高(立体駐車場・風の影響) | 1,500mm | レヴォーグより高い |
| 荷室容量(サブトランク含む) | 561L(サブ69L) | レヴォーグとほぼ同等 |
この表からわかるように、寝るだけならどちらでも問題ありません。しかし、「車内でくつろぐ時間をどう過ごすか」を重視するなら、意外にもレヴォーグのほうが“マシ”という結論になります。レイバックはSUV化によって最低地上高は上がりましたが、その代わりに室内高が犠牲になっており、車中泊時の「車内の過ごしやすさ」ではむしろ劣る可能性が高いのです。
まとめ:レヴォーグ車中泊は「割り切り」と「工夫」がすべて
レヴォーグでの車中泊は、「寝る」という目的だけなら十分に達成できるスペックを持っています。しかし、車内でゆったりと座って過ごすような“キャンピングカー的な使い方”は、物理的に難しいというのが現実です。
それを踏まえたうえで、以下のポイントを押さえれば、レヴォーグは立派な“おやすみスペース”に変身します。
- 室内高70cmの制約を受け入れ、「寝る場所」として割り切る
- 積載レイアウトを事前に綿密に計画し、サブトランクを有効活用する
- 収納のしやすさと雨天対応を重視して車中泊マットを選ぶ
- 着替えや読書などは車外やテントなどで済ませる「車外活動型」のプランを立てる
スバル公式が謳う「スポーツツーリングワゴン」としての走行性能と、車中泊の“割り切り”を両立させることが、レヴォーグ車中泊の成功の鍵なのです。

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