キャンピングカーを買おうか迷っているあなた。まず、知っておいてほしい現実があります。それは、今、キャンピングカーの新車がとにかく手に入りにくくなっているということです。
でも、ちょっと待ってください。「じゃあ諦めるしかないの?」というと、そうでもありません。実はこの状況、中古市場が活気づいていて、むしろ「賢く買うチャンス」 でもあるんです。
この記事では、2025年から2026年にかけての最新データをもとに、新車が買いづらい今だからこそ押さえるべき「後悔しない選び方」 と、アフター対応がしっかりした販売店の見極め方を、具体的な比較表や実際のユーザー体験をもとに徹底解説していきます。
なぜ今、キャンピングカーが「買いづらい」と言われるのか?
まずは現状の把握から始めましょう。今、業界では何が起きているのでしょうか?
新車生産が2年連続で減少中
一般社団法人日本RV協会が発表した「年次報告書2025」(2026年3月公表)によると、2025年の国内キャンピングカー生産台数は7,727台で、前年比81%まで落ち込みました。2024年もすでに9,559台(前年比95%)と減少傾向にあったので、2年連続のマイナスです。
主な原因は、ベースとなる車両(トラックやバン)の供給がメーカーから十分に得られないこと。半導体不足の影響がまだ尾を引いている部分もあります。つまり、新車はそもそも「作られる数」が減っているんですね。
それなのに保有台数は過去最高を更新
でも、ちょっと面白いのはここからです。同じ報告書によると、国内のキャンピングカー保有台数は17万3,000台(2025年時点)に達し、過去最高を更新しています。
生産台数が減っているのに保有台数が増えている。これはつまり、新車の供給が追いつかない分、中古車の流通が活発化していることを示しています。ユーザーは「新車が買えないから中古を探す」という行動にシフトしているんですね。
業界の売上は増えているけど……
さらに、東京商工リサーチが2025年8月に発表した調査によると、キャンピングカー販売事業者152社のうち業績比較ができた60社の2024年売上高合計は約411.7億円で、前年比5.4%増でした。売上は伸びています。
しかし、最終利益は約9.2億円で、前年比10.5%減。部材コストや人件費、開発費がかさんで、売れてはいるけど儲かりにくい構造になっていることがわかります。
「新車買えない」がもたらす中古市場のチャンス
このデータが示すのは、新車の納期が読めず、価格も上がり続けているという厳しい現実です。同時に、程度の良い中古車が市場に多く出回り、選択肢が広がっているとも言えます。
つまり、「中古しかないじゃん……」とネガティブに捉えるのではなく、「新車よりも良い条件の一台に出会えるチャンス」と前向きに考えるべき局面なんです。
上位記事にはない「アフター品質」で販売店を比較する
では、実際にどうやって販売店を選べばいいのか。多くの比較サイトが「在庫台数」や「価格の安さ」を強調していますが、ここでは口コミから見えた「アフター品質」の視点で比較してみたいと思います。
ユーザーの生の声を集めてみると、「スタッフが親身で知識不足でも安心できた」というポジティブな意見がある一方で、共通する不安の種として「納車後の故障対応」「架装部の修理がちゃんとできるのか」が浮かび上がってきました。
そこで、主要な販売店を以下の4つの評価軸でクロス集計してみました。
- 架装・修理の自社対応:どこまで自社で修理・架装ができるか
- 初心者への説明の丁寧さ:口コミから見えるユーザー評価
- 中古車整備への安心感:納車前の整備体制
- 輸入車取扱実績:幅広い車種の知見があるか
| 評価軸 | フジカーズジャパン | 東和モータース販売 | モービルトラベラー | Car Sales yacco |
|---|---|---|---|---|
| 圧倒的な在庫台数 | ◎(国内最大級) | ○(複数店舗展開) | △(小型専門) | ○(複数ブランド取扱) |
| 架装・修理の自社対応 | ◎(自社工場あり) | ○(TOWAリペアガレージ) | ◎(大型車修理実績あり) | ○(整備体制の充実) |
| 初心者への説明丁寧さ | ○(FAQ完備) | —(情報未確認) | ◎(「優しく丁寧」評価) | ◎(「親身」評価多数) |
| 中古車整備への安心感 | —(情報未確認) | —(情報未確認) | ○(大型修理実績) | ◎(「納車まで時間かけても納得」の声) |
| 輸入車取扱実績 | ◎(モービルヴェッタ・ローラーチーム) | ◎(デスレフ・サンライト) | ✕(国産中心) | ✕(国産中心) |
※◎:非常に優れている ○:優れている △:やや劣る/情報なし —:確認できず
この表で注目したいのは、「中古車整備への安心感」の項目です。Car Sales yaccoでは「納車まで時間がかかっても、しっかり整備してくれると信頼できた」という声が複数見られました。これは、「早さ」より「確かさ」を重視するユーザーにとっては大きな安心材料になります。
また、フジカーズジャパンは新車ブランド「FOCS(フォックス)」やキャブコン「NOVA(ノヴァ)」を展開する国内最大級の販売店ですが、自社工場を持ち架装から修理まで一貫して行える強みがあります。輸入車では「モービルヴェッタ」や「ローラーチーム」の取り扱い実績も豊富です。
東和モータース販売は「デスレフ」や「サンライト」といった欧州ブランドに強く、自社の「TOWAリペアガレージ」で修理・メンテナンスができるのも強みです。
中古車を買うなら「架装状態」と「ベース車」を徹底チェック
では、実際に中古のキャンピングカーを見るとき、何に注目すればいいのか。販売店の説明をそのまま信じるのではなく、自分でチェックする目を養うことが重要です。
チェックポイント1:ベース車両の走行距離と年式
キャンピングカーは「車」と「家」が合体したものです。まずはベースとなっている車両(トラックやバン)のコンディションを確認しましょう。
目安として、走行距離が5万kmを超えると、エンジンや足回りの主要部品に注意が必要になります。特にディーゼル車は、走行距離よりもDPF(排気ガス浄化装置)の状態が重要です。整備記録簿があれば、定期的にエンジンオイル交換がされているかも必ず確認してください。
チェックポイント2:架装部分の「ゆがみ」と「水漏れ」
これは中古車ならではの重要ポイントです。キャンピングカーの「家」部分は、走行による振動でどうしても歪みが生じます。
内装のパネルの継ぎ目に隙間ができていないか、天井や壁にシミ(水漏れの痕跡)がないかをじっくりチェックしてください。水漏れは最悪の場合、断熱材の腐敗やカビ発生につながります。これは販売店の整備でもなかなか完璧には見抜けない部分なので、自分の目と鼻を信じてください。
チェックポイント3:電気系統の動作確認
キャンピングカーには、サブバッテリーやインバーター、冷蔵庫、エアコンなど、多くの電気機器が搭載されています。
中古車の場合、これらの機器が正常に動作するかを必ず確認しましょう。エンジンを切った状態でサブバッテリーから電源が取れるか、インバーターが安定して動作するか。販売店の担当者が「エンジンをかけて試せます」と言ってきたら、必ずエンジンを切った状態でもテストしてください。実際のキャンプ場ではエンジンを長時間かけっぱなしにはできませんからね。
新車と中古、それぞれの「リアルな所有コスト」を試算する
「維持費が乗用車と変わらない」という販売店の説明を聞いたことはありませんか?でも、実はそうでもない部分があります。ここでは具体的な年間コストの内訳を見てみましょう。
保険料と税金
キャンピングカーは「8ナンバー」と呼ばれる貨物車登録になることが多いです。普通乗用車(3ナンバー)と比べて自動車税は安いのですが、任意保険は高くなる傾向があります。
理由は単純で、車両価格が高いことと、走行距離が長くなる傾向があるからです。年間の任意保険料は、車両価格500万円クラスで8万円〜12万円程度を見込んでおいたほうが無難です。
タイヤ交換代
キャンピングカーは車重が重いため、タイヤの減りが一般乗用車より早いです。しかもLTタイヤ(小型トラック用) を履いていることが多く、1本あたり2万円〜3万円はします。4本交換すると10万円前後の出費になります。タイヤ交換サイクルは3万km〜4万kmが目安です。
駐車場代
これは意外と盲点です。キャンピングカーの全高は2.5m〜3.0mが多く、機械式駐車場にはほぼ入りません。平面駐車場でも、全高制限(2.3m以下)があるところは避けなければなりません。都市部では月額3万円〜5万円の駐車場代がかかることも。これは購入前にしっかりシミュレーションしておくべきコストです。
最新トレンド:EVキャンピングカー「KIA PV5」は現実的か?
2026年に東京キャンピングカーショーで複数のビルダーから発表されたKIA PV5ベースのEVキャンピングカー。電気自動車のキャンピングカーという新ジャンルに、興味を持っている方も多いでしょう。
ただ、現時点での導入には慎重な検討が必要です。
まず、航続距離はおそらく300km前後と見られています(公式数値は未発表)。これはカタログ値で、実際にキャンピングカーの重量を乗せると200kmを切る可能性も十分にあります。
次に、充電インフラの問題。キャンプ場に急速充電器があるケースは稀です。普通充電(200V)ではフル充電に8時間以上かかるため、「移動→充電→移動」という旅のスタイルは現実的ではありません。
EVキャンピングカーは災害時の非常用電源としての価値が注目されていますが、現時点では「おもちゃ」ではなく「実用車」として考えるにはハードルが高いのが正直なところです。
まとめ:今、キャンピングカーを買うなら「中古+アフター重視」が正解
ここまでの内容を整理しましょう。
今のキャンピングカー市場は、新車生産が減少し、中古車市場が活況を呈する「買い手にチャンスのある時代」です。しかし、そのチャンスを活かすには、以下の3つを意識する必要があります。
1. 中古車は「架装状態」を自分の目でチェックする
走行距離や年式だけでなく、内装のゆがみや水漏れ、電装品の動作まで徹底確認しましょう。Car Sales yaccoのように、納車までしっかり時間をかけて整備してくれる販売店を選ぶのが安心です。
2. 販売店は「アフター品質」で選ぶ
在庫の多さや価格の安さに飛びつく前に、自社工場の有無や修理体制を確認してください。モービルトラベラーのように大型車の修理実績がある店や、フジカーズジャパンのように架装からメンテナンスまで一貫できる店は、長い目で見て信頼できます。
3. 所有コストを事前にシミュレーションする
保険料、タイヤ交換代、駐車場代……購入後のランニングコストは侮れません。日本RV協会のデータによれば、購入後の生活で「外出する機会が増えた」「家族の仲が深まった」というポジティブな変化が多く報告されています。その素晴らしい体験を実現するために、購入前の準備をしっかり整えましょう。
キャンピングカーは、単なる移動手段ではなく、「新しい暮らし方」をくれるパートナーです。その出会いを、後悔のないものにするために。この記事があなたの一歩を後押しできれば、これ以上の喜びはありません。

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