「1級遮光カーテンにしたのに、思ったより明るい……」
そんな声をX(旧Twitter)やYahoo!知恵袋でたくさん見かけます。実はこれ、ものすごくあるあるなんです。
結論から言います。1級遮光カーテンは「真っ暗」を約束する製品ではありません。JIS規格で定められた遮光率は99.99%以上で、これは「ほとんど光を通さない」レベル。でも、カーテン生地自体はほぼ完全に光を遮っても、カーテンの周り(上部・横・下部)から光は確実に入ってきます。
つまり、1級遮光を選んだのに「部屋が真っ暗にならない」と感じるのは、カーテン本体の性能ではなく、設置方法や周囲の環境に原因があるケースがほとんど。このギャップに気づかずに購入すると、高いお金を出したのに後悔する原因になります。
この記事では、上位の解説記事にはあまり書かれていない「買った後のリアルな落とし穴」と、光漏れを防ぐ具体的な対策を中心にまとめました。1級遮光を検討中の方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
1級遮光カーテンとは? JIS規格の「99.99%」が意味するもの
まずは基本をおさらいしておきましょう。
1級遮光カーテンとは、JIS L 1055「繊維製品の遮光性試験方法」A法という試験方法で、遮光率が99.99%以上と認められた製品のことを指します。一般社団法人日本インテリアファブリック協会(NIF)の運用する規格に基づいており、これが業界の共通認識です(NIF公式サイト、2026年時点)。
等級は他に2級(遮光率99.80%以上)と3級(99.40%以上)があり、1級はその中で最高ランク。数字だけ見ると、2級の0.01%と比較しても「ほぼ差がないのでは?」と思われるかもしれません。
しかし実際の体感では、1級は「人の顔の識別がほぼできない」レベル、2級は「顔の輪郭がぼんやりわかる」レベルという違いがあります。この差は、就寝時の光の気になりやすさに直結するので、敏感な方には大きな意味を持ちます。
なぜ「真っ暗にならない」のか? ユーザーが直面する5つの落とし穴
ここからが本題です。SNSやQ&Aサイトで実際に寄せられていた生の声を基に、1級遮光カーテンでよくある「予想とのギャップ」を整理しました。
落とし穴① 「遮光1級(完全)」という表記のカラクリ
これは多くの記事で触れられていますが、もう一度確認しておきましょう。
メーカーの中には「遮光1級(完全)」や「遮光完全1級」といった独自表記を使っていることがあります。でも、この「完全」はJIS規格の正式な区分ではありません。あくまでメーカーが独自に「より遮光性が高い」とアピールするための表現です。JISの1級はすでに99.99%以上なので、それ以上を「完全」と謳うのは、あくまでマーケティング上の話。
ここでユーザーが勘違いしやすいのが、「完全=すべての光を0にする」と思い込んでしまうこと。実際のJIS規格でも99.99%は「0%」ではないので、わずかな光は通ります。
落とし穴② 色選びで失敗する「濃色信仰」の落とし穴
「遮光性が高い=濃い色」というイメージを持っている方は多いはず。確かに一般的には、濃い色の方が光を吸収しやすいので遮光性能は高まります。でも最近は、表面は淡い色でも裏地に黒い遮光糸を使った1級遮光製品が増えています(ジャストカーテン、カーテンズなどの商品情報より)。
つまり、白やベージュなどの明るい色でも1級遮光は選べるんです。ただし、そうした製品は構造的に生地が厚くなったり、価格が上がったりする傾向があります。ネットで「白い1級遮光が欲しいのに選択肢が少ない」という不満を見かけるのは、この技術的なハードルが理由です。
落とし穴③ 「洗濯できない」問題。メンテナンス性の見落とし
「1級遮光(完全)」と書かれた製品の中には、遮光コーティングが施してあり、家庭洗濯ができないものがあります。洗濯機で洗うとコーティングが剥がれて遮光性能が落ちてしまうためです。
実際にYahoo!知恵袋などでは、「1級遮光を洗濯したら遮光性が落ちた」「クリーニングに出すのが面倒」という声が複数確認できました。購入前に、洗濯表示(家庭洗濯不可マークの有無)を必ずチェックする習慣をつけましょう。
落とし穴④ 光漏れは「カーテン本体」より「設置」が9割
先ほども触れたように、1級遮光を買っても部屋が真っ暗にならない最大の原因はカーテンの設置方法にあります。
- カーテンレールの上部からの光漏れ
- カーテンの両端(横)の隙間からの光漏れ
- カーテンと床の間の隙間からの光漏れ
特に多いのが横からの漏れ光。窓の幅に対してカーテンがピッタリすぎると、閉めたときに壁に密着せず、横の隙間から朝日が入ってきます。
落とし穴⑤ 「カビやすい」という地味なデメリット
1級遮光カーテンは生地が分厚く、通気性が低いものが多いのが実情です。そのため、湿気がこもりやすく、カビが発生しやすいというデメリットがあります。
価格.comやAmazonのレビューを見ると、「1年使ったら裏面にカビが生えた」という声が複数見られました。特に梅雨時や結露の多い冬場は注意が必要です。定期的な換気や除湿対策が必須だと言えるでしょう。
光漏れを防ぐ4つの具体的な対策(お金と手間を比較)
では、具体的にどうすれば光漏れを抑えられるのか。ユーザーの声や通販サイトの情報を基に、対策別の特徴をまとめてみました。
| 対策方法 | 効果のポイント | 費用の目安 | やるべき人 |
|---|---|---|---|
| リターン縫製(カーテン端を壁側に折り返す) | 横方向の隙間からの光漏れを大幅にカット。オーダーでしか対応できないことが多い | 数千円程度のオプション料金が一般的 | 「とにかく横の隙間をなくしたい」人 |
| カーテンボックス(レールを覆う箱を設置) | 上部からの光を完全にシャットアウト。一番効果が高いが工事が必要 | 数万円〜数十万円(業者施工) | 「完全な暗さ」を最優先する人・新築やリフォーム時に検討する人 |
| 長めのレール設置(窓より左右に長いレール) | カーテンを閉めた時に壁にしっかり当たるので横漏れを軽減 | レール代+工賃で1万円〜数万円 | レール交換が可能な人・賃貸でも工事が許可されている人 |
| 遮光テープ・マグネットシート(後付けで隙間をふさぐ) | 手軽に試せる。合わせ目や裾に貼るタイプが市販されている | 数百円〜数千円で購入可能 | 賃貸で工事ができない人・まずは手軽に試したい人 |
この表を見てわかる通り、「とりあえず1級を買えば解決」ではないんです。何にお金と手間をかけるかが、満足度を分けるポイントになります。
1級遮光と2級遮光。自分にはどちらが合う?
ここまで読んで、「1級ってけっこうハードル高いな……」と感じた方もいるかもしれません。
実は、多くの一般家庭では2級遮光でも十分というケースが多いです。2級は遮光率99.80%以上。朝日が気になる程度の感度であれば、このレベルで問題ないという口コミも多数ありました。
それでも「絶対に光を感じたくない」「夜勤で昼間に寝る必要がある」という方は、1級+光漏れ対策のフルセットを検討してください。逆に「程よい暗さで朝スッキリ起きたい」という方は、あえて2級を選ぶのもアリです。
ちなみに、1級と2級ではデザインの豊富さにも差があります。2級の方が加工がシンプルな分、色柄のバリエーションが多く、インテリアにこだわる方には選びやすい傾向があります。これは多くのカーテン専門店のラインナップからも確認できる事実です。
買う前に確認すべき3つのチェックポイント
最後に、実際に購入する前に絶対に確認してほしいポイントをまとめます。
① 洗濯表示を必ず見る
「家庭洗濯不可」のマークがあれば、クリーニング代がランニングコストとしてかかることを覚悟しましょう。どうしても自宅で洗いたい場合は、洗濯機対応の1級製品を探す必要があります。
② 設置環境を測る(窓枠のサイズだけじゃダメ)
カーテンのサイズは、窓の幅+余裕分(左右各10〜20cm程度)で選びましょう。また、カーテンレールの高さも重要です。天井近くにレールがあれば上部の光漏れは減りますが、壁との距離も要チェックです。
③ 「完全」表記に惑わされない
あくまで1級は99.99%以上の遮光率。0%ではないことを理解した上で、光漏れ対策とセットで考えましょう。
まとめ:1級遮光は「性能」ではなく「システム」で考える
1級遮光カーテンは、それ自体が優れた製品であることは間違いありません。しかし、「1級=完全な暗闇」という幻想を持ったまま購入すると、実際に使ってみた時のギャップにがっかりする確率が高いです。
本当に満足するためには、カーテン本体の性能+設置方法+メンテナンス性をトータルで考える必要があります。予算と手間のバランスを見極めて、あなたにとっての「ちょうどいい遮光」を見つけてください。
上位記事にはあまり書かれていない「後悔しやすいポイント」を今回は多めに紹介しました。この記事が、あなたが納得できる一枚を選ぶための参考になれば嬉しいです。

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