「エブリイで車中泊を始めたいけど、狭くないかな?」「どのグレードを選べばいいんだろう?」そう思ってこの記事にたどり着いたあなたに、まずはっきりお伝えします。
結論から言うと、エブリイは軽自動車ながら車中泊に十分使える実力を備えています。ただし、グレード選びを間違えると後悔するポイントがいくつかあります。そして「狭さ」は確かに存在しますが、それを工夫でカバーできるのもエブリイの魅力です。 2026年8月時点で、中古車市場には約4,000台以上のエブリイが出回っており、価格帯も50万円台からと非常に選択肢が広がっています。この記事では、実際のユーザーの生の声や、各グレードの実用的な比較データを交えながら、後悔しないエブリイ車中泊仕様の作り方を徹底的に解説していきます。
他のサイトではあまり触れられない「雨の日の着替えのしにくさ」や「5AGSのギア故障リスク」といったデメリットも包み隠さず紹介。その上で、どうやって快適に乗りこなすかまで踏み込んでお届けします。
エブリイ車中泊仕様を考える前に知っておきたい基本スペック
まずはエブリイの基本スペックをおさらいしておきましょう。現行モデルのDA17V系(バン)とDA17W系(ワゴン)は、どちらも全長3,395mm、全幅1,475mmという軽自動車サイズ。車中泊で最も気になる荷室サイズは、長さが約1,820mm〜1,910mm、幅が1,385mm、高さが1,240mmです(NEXTAGEのカタログ値より、2026年時点)。
この数字だけ見ると「横幅が1.4m弱か…」と感じるかもしれません。でも、このコンパクトさが逆に駐車のしやすさや燃費の良さに直結しています。実際のユーザーレビューでは、街乗りでリッター14km前後という声が多数寄せられており、維持費の安さはエブリイの大きな武器になっています(カーセンサーユーザーレビュー、2024〜2026年)。
エブリイ(バン)とエブリイワゴン、車中泊に向いているのはどっち?
ここが一番の悩みどころですよね。結論から言えば、DIYをガッツリ楽しみたいなら「バン」、なるべく手間をかけずに快適に使いたいなら「ワゴン」 がおすすめです。でもそれだけでは不十分なので、実際のユーザー目線で比較してみましょう。
エブリイのバン(DA17V)は、内装がシンプルで樹脂むき出しの部分が多いのが特徴。一見チープに見えますが、これがDIYのしやすさにつながります。内装を張り替えたり、棚をビス止めしたりするときに、「傷つけたらどうしよう」という心配がぐっと減るんです。しかもエブリイにはユーティリティナットが12ヶ所も備わっているので、ベッドフレームの固定も非常にスムーズです。
一方、エブリイワゴン(DA17W)は乗用車に近い内装で、静粛性やシートの座り心地が良好。そのままでも車中泊に使えますが、内装をいじるとなると慎重さが求められます。でも、「外観はノーマルで十分」「純正の快適装備を活かしたい」という人にはワゴンが合っています。
ここで重要なのは、軽自動車税は両者とも同額(年間約10,800円)だということです。 「バンは4ナンバーだから税金が高いのでは?」と思われるかもしれませんが、軽自動車の場合は排気量が660cc以下であれば区分に関わらずほぼ同じ金額です。普通車と比較すると維持費が圧倒的に安いのは、エブリイの大きなアドバンテージと言えるでしょう。
車中泊ユーザーが感じる「狭さ」のリアルとその対策
さて、ここからが本題です。他の車中泊サイトがなかなか触れてこなかった「狭さ」のリアルをお伝えします。
実際にエブリイで車中泊をしているユーザーからは、「夫婦2人で使うときの着替えがしにくい」「雨の日にベッドをセットするのが本当に面倒」という声が複数上がっています(ヤフーカービューみんなの質問、2026年8月確認)。これはもう、エブリイという車の物理的な制約なので、どう頑張っても「広い!」とは言えません。でも、ここをどう工夫するかがエブリイ車中泊の腕の見せどころです。
まず、着替えの問題に対しては、ルーフキャリア付きのポップアップルーフテントを併用するという手があります。これは少しコストがかかりますが、車内で着替えずに済むので快適度が格段に上がります。または、リアゲートを開けてリヤ側に簡易的な更衣スペースを作る方法も。100均の吸盤フックとカーテンだけで十分な目隠しが作れるので、試してみる価値はありますよ。
次に、ベッド展開の手間。これは、常時フラットにできるベッドキットを導入するのが最も現実的です。たとえば「プロダックス フロアパネルL」のような製品を使えば、シートアレンジの手間が大幅に減ります。ベッドキットの導入費用はだいたい4万円前後が相場。DIYでイレクターパイプとコンパネを使って自作する手もありますが、時間と工具を考えると市販品の方が結果的にコスパが良いかもしれません。
意外と知られていない5AGSの注意点と乗り心地の真実
エブリイのオートマは「5AGS」という仕組みを採用しています。これは一般的なトルコン式ATとは異なり、マニュアル車の機構をコンピュータで自動制御するタイプです。そのため、発進時や低速走行時に「ガクッ」というショックが走ることがあります。これは仕様なので故障ではありませんが、初めて乗る人は「壊れた?」と驚くことも。
もっと気をつけたいのは、5AGSのギア故障リスクです。走行不能になるケースもあるというユーザー報告が複数見られました。もちろん全車がそうなるわけではありませんが、中古車を購入する際はこのリスクを頭に入れておくべきでしょう。できればディーラー保証が付いている車両を選ぶか、購入後に任意の保証に加入することをおすすめします。このリスクは、車中泊の遠出中に発生すると最悪なので、事前の対策が命です。
また、乗り心地に関しては「悪路で左右に揺れる」という声も。これは軽自動車の宿命でもありますが、リアショックアブソーバーを社外品に交換するだけで劇的に改善したというユーザー体験談も複数確認されています(楽天レビュー、2026年8月)。車中泊で山道や未舗装路を走る予定があるなら、検討の価値ありです。
エブリイ車中泊のためのおすすめアイテムと実際のコスト
エブリイ車中泊を快適にするために必要なアイテムを、実際のユーザー投稿をもとにピックアップしてみました。
まず絶対に欲しいのがマットレス。エブリイの荷室は完全フラットに見えて、実は微妙な段差や傾斜があります。これを解消するには、厚さ8cm以上の高反発ウレタンマットレスがおすすめです。薄いマットでは段差が体に響くというユーザーが多数。逆に8cmあれば、ほぼフラットに近い寝心地が得られます。
次に、ポータブル電源。車中泊ではスマホやノートPCの充電、小さなファンや電気毛布の電源が必須です。実勢価格は約6万円前後からあり、ソーラーパネルと組み合わせれば(約2.3万円〜)、電源確保に困ることはなくなります(DRIMO実例より、2019年公開のため価格は変動の可能性あり)。
そして、忘れてはいけないのがColemanのミニLEDランタンのような小型照明。車内灯だけでは暗すぎるので、手元を照らすためのランタンは必須アイテムです。
これらのアイテムを揃えると、初期投資はベッドキット込みでざっくり10万円〜15万円ほど。中古車両代(50万円〜)と合わせても、キャブコンを購入するよりはるかにリーズナブルなのは間違いありません。
雨の日でも快適に過ごすための段取り術
最後に、車中泊初心者が一番悩む「雨の日問題」を解決しておきましょう。雨の日にエブリイで車中泊をするときの段取りのコツは、「濡れたものを車内に持ち込まない」ことの一点に尽きます。
具体的には、リアゲートの下にタープを張って「濡れ場」を作るのが鉄板。そこで靴や傘の水を落としてから車内に入る習慣をつければ、車内がびしょ濡れになるのを防げます。また、車内で着替えるときは、あらかじめ座席を助手席側に寄せておいて、運転席側に着替えスペースを確保しておくとスムーズです。慣れればたった2分で着替えが終わるので、最初のうちは自宅で何度かリハーサルしてみるといいでしょう。
エブリイ車中泊は「不便を楽しむ」乗り物
ここまで読んでいただいて、エブリイ車中泊に「完璧な快適」を求めるのは間違いだということがわかってもらえたと思います。でも、その不便さをどう工夫して克服するかが、何よりの楽しみであり醍醐味でもあります。
他の車中泊車と比較して軽自動車ならではの機動性と維持費の安さ、DIYのしやすさはエブリイの大きな強み。それを活かすも殺すも、あなたのアイデア次第です。最初から完璧を目指さず、少しずつ自分仕様に育てていく—エブリイはそんな「育てる車中泊」にぴったりの一台です。
さあ、あなたもエブリイで唯一無二の車中泊ライフを始めてみませんか?

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