トヨタ・ノアで車中泊を快適にするマット選び。結論から言うと、まず自分のノアが「90系」なのか「80系」なのか、そして「7人乗り」か「8人乗り」かを明確にすることが最優先です。このたった一つの確認を間違えるだけで、せっかく買ったマットがシートに合わず、段差が解消されないという悲しい結果になります。さらに、最近では2026年5月に登場した「ノア MU」という選択肢も出てきましたが、ここでは一般的なノアに後付けするマットに焦点を当て、実際のユーザーが感じる“想定外”のポイントも含めて、徹底的に解説していきます。
ノア車中泊マット、まずは「自分のクルマの正体」を確認しよう
車中泊マット選びで最初にぶつかる壁、それは「適合性」の問題です。ノアといっても年式やグレードによってシート形状が異なり、結果としてマットの形状も変わってきます。多くの製品は「90系」「80系」といった世代別で分類されていますが、それだけでは不十分なんです。
例えば、90系(ZRR90)の中でも、グレード「G」「X」「SG」は7人乗りがベースとなる専用設計のマットが必要です。一方で「SZ」「Z」といったグレードはシートアレンジが異なるため、同じ90系でも適合するマットが変わってきます。パーツ選び.comの情報(2026年8月公開)によると、80系(ZRR80G)ではサイドリフトアップシート装着車の場合、そもそもフラット状態にできないという制約もあるようです。取扱書を確認することが何より大切です。
つまり、マットを選ぶ前にまずは自分の車の型式(ZRR90など)とグレード、乗車定員を確認するのが絶対条件です。これがズレると、どんなに良いマットでも宝の持ち腐れになります。
ユーザーの口コミから見えたマットの“リアルな評価”
検索エンジンの上位記事だけではわからない、実際に使った人の生の声を集めてみました。2026年4月から6月にかけてのレビューを分析したところ、共通するポジティブな意見とネガティブな意見が浮き彫りになってきました。
ポジティブな声:「フラットになってよく眠れる」
ポジティブな声(5件程度)としては、「車にピッタリ収まり、フラットになって寝心地が良い」「厚みがありクッション性が良い」「専用設計なのでシートにしっかり装着できる」 という意見が多く見られました。「購入して良かった、車中泊が楽しみ」「段差が解消され、よく眠れる」という趣旨の声もあり、専用設計マットの最大のメリットである「寝心地の良さ」は多くのユーザーが実感しているポイントのようです。
ネガティブな声:「重い」「匂いが気になる」
しかし、良いことだけではありません。ネガティブな声(4件程度)では、「マットが厚い分、天井が近く感じる」「重くてかさばる。収納場所や持ち運びに苦労する」「開封時にウレタンや接着剤のような匂いが気になる」「設置状態で走行するのは現実的ではない(出先での収容が難しい)」 といった意見が複数寄せられていました。
この「天井の圧迫感」や「重量・収納性」、「匂い」といったポイントは、購入前の比較検討段階ではなかなか気づきにくい部分です。実際に使ってみて初めて「思ってたより重いな」「車内に置きっぱなしにしておくわけにもいかないし、持ち運びが大変だ」と感じるユーザーが多いようです。これらのデメリットをどう折り合いをつけるかが、マット選びの鍵を握ると言えます。
ノア用車中泊マット、3つのタイプを徹底比較
ノア用のマットには大きく分けて「ウレタンマット(専用設計)」「ベッドキット(フレーム式)」「簡易マット/ギャップパッド」の3タイプがあります。それぞれに明確なメリット・デメリットがあるので、自分の使い方に合わせて選ぶ必要があります。
ウレタンマット(専用設計):寝心地最重視、でも重い
NOMAD BASEやセルタンなどのブランドが代表的で、価格帯は約18,000円〜29,000円程度です。重量は約20kgとかなり重く、収納性は「劣悪」と表現せざるを得ません。車内で畳んでもかなりのスペースを取るため、自宅で保管し、車中泊のたびに積み込むという使い方が現実的でしょう。
最大の魅力は言うまでもなく寝心地の良さ。高密度ウレタンが段差をしっかり吸収し、自宅のベッドに近い快適さを実現します。しかし、その快適さと引き換えに、持ち運びの大変さと天井高が減るというデメリットを受け入れる必要があります。開封時の匂いが気になるという声も複数確認されています。
ベッドキット(フレーム式):収納力抜群、でも設置が大変
m.flatなどのベッドキットは、フレームを組み上げてその上に板を敷くタイプです。価格は26,000円以上と高価で、重量も非常に重くなります。
メリットは、フレーム下に大容量の収納スペースが確保できることと、フラット性が非常に高いことです。長期の車中泊旅や、大量の荷物を持ち運ぶキャンパーには心強い味方になります。
しかし、組み立てに時間がかかる(初回は1〜3時間程度)ことと、設置したら基本的に撤去しない前提の使い方になる点がデメリットです。分割できないタイプも多く、日常使いのクルマに常設するのは現実的ではありません。
簡易マット/ギャップパッド:とりあえず試したい人向け
価格は1万円以下からあり、軽量・コンパクトなのが特徴です。シートの隙間を埋めるパッドや、薄手のマットレスが該当します。
最大のメリットは値段の安さと収納性の良さですが、段差解消効果は限定的です。「ほぼフラット」にはならず、あくまで「応急処置的」なアイテムと言えます。まずは気軽に車中泊を試してみたい初心者や、年に数回しか使わないライトユーザーに向いています。
ウレタンマットとベッドキット、あなたはどっち?
ここで、最も迷いやすい「ウレタンマット」と「ベッドキット」の選択について、もう少し踏み込んで考えてみましょう。
| 比較項目 | ウレタンマット | ベッドキット |
|---|---|---|
| 寝心地 | 非常に良い | 非常に良い(フラット) |
| 収納力 | マット自体がかさばる | フレーム下に大容量スペース |
| 設置の手間 | 広げるだけ(簡単) | 組み立てが必要(時間がかかる) |
| 価格 | 約2〜3万円 | 約3万円〜 |
| 重量 | 約20kgと重い | 非常に重い(鉄骨製) |
| 天井高 | 厚み分、低くなる | 比較的低くならない |
| 向き不向き | 自宅近くで短時間の車中泊を楽しむ人 | 長期滞在や荷物が多い旅をする人 |
例えば、週末に近くのキャンプ場で一泊する程度なら、手軽に設置できるウレタンマットで十分でしょう。一方、1週間以上の長旅に出るなら、ベッドキットの収納力は大きなアドバンテージになります。あなたのスタイルに合わせて選んでください。
気になる「新型ノア MU」の存在。あなたはどっちを選ぶ?
ここで一つ、2026年5月12日にトヨタカスタマイジング&ディベロップメント(TCD)から発売された「ノア MU」について触れておきましょう。これは3列目シートを撤去した2列・5人乗りのコンプリートカーで、架装メーカーオプションの「フロントベッドボード」(16万5,000円)を選ぶと、長さ2040mm×幅1270mmのフルフラットベッド空間(耐荷重150kg)が出現します。
これはもはや「マットを敷く」というレベルではなく、車自体がベッドルームに変身するという究極の選択肢です。ベース車両価格は407万円(ハイブリッドS-Gグレード、2WD)と高額ですが、新車購入を検討中の方で「とにかく快適な車中泊空間を求めたい」という方は、通常のノアにマットを買うよりも、最初から「ノア MU」を選ぶという手もあるでしょう。
車中泊マット、まとめ。あなたの“快眠”はここから始まる
ノアの車中泊マット選びで最も重要なのは、自分の車の型式・グレードを正確に把握し、それに適合した製品を選ぶこと。そして、各タイプのメリット・デメリットを理解し、自分の車中泊スタイルと照らし合わせて決めることです。
最後に、口コミで見られた「重さ」「収納性」「匂い」といったデメリットも現実的な問題として受け止めてください。これらの情報は、実際に製品を使い始めてから「こんなはずじゃなかった」とならないために、非常に重要な視点です。
あなたのノアが、最高の車中泊パートナーになりますように。

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