「ホンダのキャンピングカーって、どんな車があるの?」「どの架装会社のモデルがいいんだろう?」そう思って調べ始めたあなたに、まず結論をお伝えします。
ホンダ純正のキャンピングカーは存在せず、すべてN-VANやフリードなどの既存車種を改造した架装車です。2026年現在、主要な架装会社はホワイトハウス、ルート6、ロッキー2、クレストビークル、バンドゥエラーの5社で、それぞれ電装スペックやベッドレイアウトに独自の強みがあります。特に2026年に登場したクレストビークルの「Livin’GLIDE」は、標準で200Ahの大容量バッテリーと2000Wインバーターを搭載するなど、電源系にこだわったモデルとして注目を集めています(クレストビークル公式発表、2026年5月)。
この記事では、各社の最新モデルを横断比較し、さらにSNSで実際にユーザーから上がっている「乗り心地の硬さ」「価格の高さ」といったリアルな声もお伝えします。新車購入を検討している方も、中古市場の相場をチェックしたい方も、この1記事でホンダキャンピングカーの全体像がつかめるようにまとめました。
ホンダのキャンピングカーとは?「純正なし・架装車」の基本をおさらい
まず大前提として、ホンダの工場で直接製造・販売されている「純正キャンピングカー」は、2026年8月時点で存在しません。みなさんが「ホンダのキャンピングカー」と呼んでいるのは、ホンダが販売する既存の乗用車や軽自動車をベースに、別の架装会社(キャンピングカーの内装や装備を施工する専門メーカー)が改造を施した車両のことです。
ベース車両として最もよく使われているのは、軽自動車の「N-VAN」です。そのほかにも、コンパクトミニバンの「フリード」、ミドルサイズミニバンの「ステップワゴン」をベースにしたモデルも各架装会社から発売されています。軽自動車枠(軽4ナンバー)に収めるためには、全高を2,000mm以下に抑える必要があり、各社ともポップアップルーフの形状や収納方法に工夫を凝らしているのが特徴です。
2026年最新動向:ジャパンキャンピングカーショーと新モデル情報
2026年1月30日から2月2日にかけて開催された「ジャパンキャンピングカーショー2026」では、ホンダベースの各架装会社が新モデルや展示車を多数公開しました(ホンダネット、2026年1月)。このショーをきっかけに、いくつかの注目モデルが市場に登場しています。
とくに話題を集めたのが、クレストビークルが発表したN-VANベースの新軽キャンピングカー「Livin’GLIDE」です(Yahoo!ニュース / レスポンス、2026年5月)。このモデルは、回転スイベルシートや縦1820mm×横1140mmの就寝スペースに加え、標準装備で200Ahのリチウムイオンバッテリーと2000Wのインバーターを搭載している点が大きな特徴です。最大で500Ahまでバッテリーを増設できるため、電源をふんだんに使いたいキャンパーにとっては非常に心強い選択肢となるでしょう。
また、ロッキー2は2026年モデルでリア収納スペースを拡大した「MV(Mountain Village)」シリーズを公開。N-VANに加えてフリードやステップワゴンにも同一コンセプトを展開しており、家族でのキャンプ旅行を視野に入れた広めの車内空間がウリです。
【比較表】ホンダN-VANベース軽キャンピングカー、主要5架装会社のスペックを横断比較
ホンダのキャンピングカーを検討するうえで、まず押さえておきたいのが「N-VANベースの軽キャンパー」です。軽自動車ならではの維持費の安さや取り回しの良さが魅力ですが、架装会社によって電装系やレイアウトが大きく異なります。以下の表で、主要5社の2026年モデルを比較してみましょう。
| 架装会社(ブランド) | モデル名 | ベッドレイアウトの特徴 | 電源系スペック(標準装備) | 特徴的な装備・コンセプト | 価格帯の目安(新車) |
|---|---|---|---|---|---|
| ホワイトハウス | N-VAN COMPO | ポップアップルーフ+リアダイネット | サブバッテリー(詳細非公表) | 軽キャンパー初のダブルシンクを採用。インテリアは3種類(Style-one/two/Cabin)から選択可能 | ¥2,641,400〜 |
| ルート6 | SEEK | ポップアップルーフ+リアボックスベッド | 12Vクーラー&リチウムイオンバッテリーパッケージ(オプション) | N-VAN e:(電気自動車)をベースにしたモデルも展開中 | 公表なし |
| ロッキー2 | MV(Mountain Village) | 2名就寝ベッド+対座シートアレンジ | ルーフエアコン(サブバッテリー駆動) | 2026年モデルでリア収納スペースを拡大。フリード・ステップワゴンにも同一コンセプトあり | 公表なし |
| クレストビークル | Livin’GLIDE | 回転スイベルシート採用。縦1820mm×横1140mmの就寝スペース | 200Ahリチウムイオン、2000Wインバーター(標準) | ハイスペックな電装系が強み。最大500Ahまでバッテリー増設が可能 | 公表なし |
| バンドゥエラー | オーダス | センターテーブル+ベッドキット | LED照明、ポータブル電源対応 | 「ステルスキャンパー」がコンセプト。ポップアップルーフはルーフキャリア載せ替え型を採用 | 公表なし |
※各数値は架装会社公式サイトおよび2026年発表の各種資料に基づきます(ホワイトハウス公式サイト、クレストビークル発表資料等)。価格はメーカー希望小売価格または参考価格です。
この表を見てわかる通り、電源系のスペックはメーカーによって大きな開きがあります。クレストビークルは標準で大容量バッテリーを積んでいるのに対し、ホワイトハウスは詳細を公表しておらず、ルート6はオプション扱いです。キャンプ場で電源をしっかり使いたいのか、それとも最小限の装備で軽量に済ませたいのか。まずは自分のスタイルに合わせて、この点を重視して比較するとよいでしょう。
ホンダのキャンピングカーを選ぶとき、意外と見落としがちな「リアルな声」
さて、ここまでは各メーカーの公式情報をもとに魅力を紹介してきました。でも、実際に購入を検討するうえでは、カタログに載っていない「生の声」も気になりませんか?X(旧Twitter)や中古車販売サイトのレビュー、Yahoo!ニュースのコメントなどで、実際にホンダのキャンピングカーを所有または試乗したユーザーからは、こんな声が上がっていました(2026年8月時点、筆者調査)。
ポジティブな声としては、やはりN-VANの室内空間の広さを評価する意見が複数見られました。軽自動車の枠に収まりながらも、車中泊スペースとして十分な広さが確保できる点が好評です。とくにポップアップルーフを開ければ、大人2名でもゆったり過ごせるという声が目立ちました。
一方で、ネガティブな声・購入前に知っておくべきポイントもいくつか確認されています。
- 乗り心地の硬さを指摘する声が複数ありました。N-VANはもともと商用バンとしての設計がベースになっているため、シートが硬く、長距離運転では疲労を感じるという意見です。「板に座っているような感覚」と表現する投稿も見られ、試乗時にしっかり確認しておくべきポイントといえそうです。
- 価格の高さも多くのユーザーが指摘する点です。軽自動車とはいえ、キャンピングカーに改造することで新車価格が400万円を超えるケースも珍しくありません。中古市場でもN-VANベースで約196.8万円〜703.8万円、フリードベースで約535.2万円〜672.7万円と、かなり幅広い価格帯で取引されています(グーネット・カーセンサー検索結果、2026年8月)。
これらの声は、多くの紹介記事ではあまり詳しく触れられていません。ですが、購入後の満足度を左右する重要な要素でもあります。「走行性能よりもキャンプ機能を優先する」という割り切りができるか、それとも「普段使いの快適性も妥協したくない」のか。自分の優先順位をはっきりさせたうえで、各モデルを比較することをおすすめします。
フリード・ステップワゴンベースの選択肢。ファミリー層に人気の理由
N-VANベースの軽キャンパーがコンパクトで取り回しやすい反面、「もう少し広い室内がほしい」「後部座席に子どもを乗せたい」という方には、フリードやステップワゴンをベースにしたモデルが向いています。
ホワイトハウスからは「フリード Style_iD」と「ステップワゴン DECK ONE」が発売されています。いずれもN-VAN COMPOより車内スペースに余裕があり、大人4名での旅行や、小さなお子さんがいるファミリーでの利用を想定した設計です。ロッキー2もフリードとステップワゴンに対応した「MV」シリーズを展開しており、リア収納スペースの広さが特徴です。
ただし、これらのモデルは軽自動車ではなく普通自動車扱いになるため、維持費(自動車税や車検費用)が上がる点は覚悟しておきましょう。その代わり、高速道路での安定感や長距離ドライブの快適性は格段に向上します。「週末のキャンプだけでなく、日常の買い物や通勤でも使いたい」という使い方なら、ミニバンベースの選択肢も十分に検討に値します。
中古市場で狙うなら?価格相場と注意点
新車の価格が高額なホンダキャンピングカーですが、中古市場を狙うという手もあります。2026年8月時点の主要な中古車ポータルサイト(グーネット、カーセンサー)の検索結果を総合すると、以下のような相場感が見えてきました。
- N-VANベース:約196.8万円〜703.8万円
- フリードベース:約535.2万円〜672.7万円
- ステップワゴンベース:検索結果が少なく、相場はつかみにくい状況です。
N-VANベースでも価格帯がこれほど広いのは、年式や走行距離、架装会社、装備の充実度によって差が大きいためです。とくに電装系のスペックが高いモデルや、ポップアップルーフ付きの個体はプレミアム価格がつく傾向があります。
中古を購入する際の注意点としては、架装会社による施工の違いをしっかり確認することです。同じN-VANベースでも、ホワイトハウス製とルート6製では内装の素材や収納設計がまったく異なります。あらかじめ新車時のカタログや仕様書を入手し、どのような装備が標準でついていたのかを調べてから、実車をチェックすることをおすすめします。
ホンダのキャンピングカー、結局どれを選べばいい?
ここまで読んでいただいて、「じゃあ結局、どのモデルがおすすめなの?」と思われた方もいるでしょう。ですが、この質問に唯一の正解はありません。重要なのは、「自分がキャンピングカーで何をしたいのか」を明確にすることです。
- コストを抑えて気軽に車中泊を始めたい → N-VANベースの軽キャンパーが有力。なかでもホワイトハウスのN-VAN COMPOは、ダブルシンクや選べるインテリアなど、初心者でも使いやすい装備がそろっています。
- 電源をしっかり使って快適に過ごしたい → クレストビークルのLivin’GLIDEは、標準装備のバッテリー容量が圧倒的。冷蔵庫や電子レンジ、電気毛布などを活用したい方にマッチします。
- 家族や友人と複数名で出かけたい → フリードやステップワゴンベースのモデルを検討。ホワイトハウスやロッキー2のラインナップをチェックしてみてください。
- あまり人目を引かず、日常使いもしたい → バンドゥエラーのオーダスのように、ポップアップルーフをルーフキャリア載せ替え型にすることで、車検証上の全高に含まれない「ステルスキャンパー」という選択肢もあります。
いずれにしても、試乗は絶対に欠かさないでください。とくにN-VANベースの乗り心地は、一般の乗用車とはかなり感覚が異なります。高速道路やちょっとした悪路を想定した試乗ができれば理想的です。
ホンダのキャンピングカー市場は、2026年に入ってからも新モデルの登場や各社のスペックアップが続いています。この記事で紹介した比較表やユーザーのリアルな声を参考に、ぜひあなたにぴったりの1台を見つけてください。キャンプ道具を積み込むとき、車中泊で目を覚ましたとき、「この車にしてよかった」と思える瞬間がきっと訪れるはずです。

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